静的プロパティ

静的アクセサ

静的メソッド

• カテゴリー:
  • 数値操作: 数値の変換や操作を行うメソッド。
  • 三角関数: 三角関数（サイン、コサイン、タンジェントなど）を計算するメソッド。
  • 双曲線関数: 双曲線関数（ハイパボリックサイン、コサインなど）を計算するメソッド。
  • 指数関数: 指数や対数を計算するメソッド。
  • ビット操作: ビットレベルの操作を行うメソッド。
  • 乱数生成: ランダムな数値を生成するメソッド。

Math.random() を使用して乱数を生成するプログラム

以下のプログラムは、Math.random() を使用して指定された範囲内の乱数を生成します。

// 0以上1未満の乱数を生成
console.log(Math.random()); // 例: 0.7564321789

// min以上max未満の乱数を生成する関数
function getRandomArbitrary(min, max) {
  return Math.random() * (max - min) + min;
}

console.log(getRandomArbitrary(1, 10)); // 例: 5.327890123

// min以上max以下の整数の乱数を生成する関数
function getRandomInt(min, max) {
  min = Math.ceil(min);
  max = Math.floor(max);
  return Math.floor(Math.random() * (max - min + 1)) + min;
}

console.log(getRandomInt(1, 10)); // 例: 7

このプログラムでは、Math.random() を使用して様々な範囲の乱数を生成する方法を示しています。

三角関数を使用して円上の点を計算するプログラム

以下のプログラムは、Math.sin() と Math.cos() を使用して円上の点の座標を計算します。

// 円の中心座標と半径
const centerX = 100;
const centerY = 100;
const radius = 50;

// 角度（ラジアン）に対する円上の点の座標を計算
function getPointOnCircle(angle) {
  return {
    x: centerX + radius * Math.cos(angle),
    y: centerY + radius * Math.sin(angle)
  };
}

// 0度の点の座標
const point0 = getPointOnCircle(0);
console.log(point0); // { x: 150, y: 100 }

// 90度（π/2ラジアン）の点の座標
const point90 = getPointOnCircle(Math.PI / 2);
console.log(point90); // { x: 100, y: 150 }

// 円周上の8点の座標を計算
for (let i = 0; i < 8; i++) {
  const angle = (i / 8) * 2 * Math.PI;
  const point = getPointOnCircle(angle);
  console.log(`点${i}: (${point.x.toFixed(2)}, ${point.y.toFixed(2)})`);
}

このプログラムでは、Math.sin() と Math.cos() を使用して円周上の点の座標を計算しています。

Math.max() と Math.min() を使用して配列内の最大値と最小値を見つけるプログラム

以下のプログラムは、Math.max() と Math.min() を使用して配列内の最大値と最小値を見つけます。

const numbers = [5, 2, 9, 1, 7, 4, 6, 3, 8];

// 配列内の最大値を見つける
const max = Math.max(...numbers);
console.log(`最大値: ${max}`); // 最大値: 9

// 配列内の最小値を見つける
const min = Math.min(...numbers);
console.log(`最小値: ${min}`); // 最小値: 1

// 配列が空の場合は-Infinityと+Infinityが返される
const emptyArray = [];
console.log(Math.max(...emptyArray)); // -Infinity
console.log(Math.min(...emptyArray)); // Infinity

このプログラムでは、スプレッド演算子（...）を使用して配列の要素を Math.max() と Math.min() に渡し、配列内の最大値と最小値を見つけています。

注意点

• 精度: JavaScript の Number 型は IEEE 754 浮動小数点数を使用しているため、数値計算には精度の限界があります。
• NaN: 数学的に定義されていない結果（例: 負の数の平方根）を計算しようとすると、NaN が返されます。
• 引数の型変換: Math のメソッドは、数値以外の引数を自動的に数値に変換しようとします。
• Math.random() のセキュリティ: Math.random() は暗号的に安全な乱数ではありません。暗号用途には Crypto.getRandomValues() を使用してください。