JavaScript/Array/prototype/push

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Array.prototype.push() は、配列の末尾に1つ以上の要素を追加するメソッドです。このメソッドは、追加された要素を含む新しい配列の長さを返します[1]

構文

array.push(element1, element2, ..., elementN)
  • element1, element2, ..., elementN: 配列の末尾に追加する要素。

基本的な使用例

以下のプログラムは、push() メソッドを使用して配列に要素を追加する基本的な例です。

const fruits = ['リンゴ', 'バナナ'];
const newLength = fruits.push('オレンジ');

console.log(fruits); // ['リンゴ', 'バナナ', 'オレンジ']
console.log(newLength); // 3

このプログラムでは、push() メソッドを使用して fruits 配列に「オレンジ」を追加しています。メソッドは新しい配列の長さである 3 を返します。

複数の要素を追加する例

以下のプログラムは、push() メソッドを使用して複数の要素を一度に追加する例です。

const numbers = [1, 2];
const length = numbers.push(3, 4, 5);

console.log(numbers); // [1, 2, 3, 4, 5]
console.log(length); // 5

このプログラムでは、push() メソッドを使用して numbers 配列に複数の数値 (3, 4, 5) を一度に追加しています。メソッドは新しい配列の長さである 5 を返します。

スプレッド構文を使用した例

以下のプログラムは、スプレッド構文と push() メソッドを組み合わせて使用する例です。

const vegetables = ['にんじん', 'じゃがいも'];
const moreFruits = ['りんご', 'バナナ'];

// スプレッド構文を使用して配列の要素を追加
vegetables.push(...moreFruits);

console.log(vegetables); // ['にんじん', 'じゃがいも', 'りんご', 'バナナ']

このプログラムでは、スプレッド構文 (...) を使用して moreFruits 配列の各要素を vegetables 配列に追加しています。

配列風オブジェクトでの使用例

以下のプログラムは、配列風オブジェクトで push() メソッドを使用する例です。

const arrayLike = {
  length: 2,
  0: 'a',
  1: 'b'
};

// Array.prototype.push.apply() を使用して配列風オブジェクトに要素を追加
Array.prototype.push.apply(arrayLike, ['c', 'd']);

console.log(arrayLike); // { 0: 'a', 1: 'b', 2: 'c', 3: 'd', length: 4 }

このプログラムでは、Array.prototype.push.apply() を使用して配列風オブジェクトに要素を追加しています。

注意点

  • 破壊的メソッド: push() メソッドは元の配列を変更します。
  • 戻り値: このメソッドは新しい配列の長さを返します。
  • 大量のデータ: 大量の要素を追加する場合、パフォーマンスのために concat() メソッドの使用を検討することがあります。
  • 配列風オブジェクト: length プロパティを持つ任意のオブジェクトで使用できます。

脚註

  1. このメソッドは配列を直接変更する破壊的メソッドです。

外部リンク

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