Commons:Structured data/Modeling/ja
このページではウィキメディア・コモンズにあるファイル類の情報(メタデータ)を 構造化データにモデル化する方法をまとめてあります。
最初に: コモンズの全ファイルに構造化データを
以下の構造化データはウィキメディア・コモンズにあるファイル全てに当てはまります。ここで言う構造化データが大まかに対応する保存情報は、一般的な使い方をウィキ文で記述した基礎情報テンプレートの一種である情報テンプレートにあります。
どの構造化データを追加するか | 簡単な手順 | 構造化データにおけるデータのモデル化をより詳しく指示 |
---|---|---|
ファイルのキャプション(類) (多言語展開) | そのファイルの(短い)説明文を最低1言語で記します。平文で、つまりウィキのマークアップあるいはハイパーリンクは使えません。 | データのモデル化の指針: ファイルのキャプション |
日時 | 通常はそのファイルの作成日:inception (P571) 記述を使用。 | データのモデル化ガイドライン:日付 |
ファイルの出どころ(Source) | ファイルの出どころに関する情報。アップロード者自身の作品か、外部のウェブサイトで見つけたのか……? 典型例は source of file (P7482) という記述を適用。 | データのモデル化ガイドライン:ファイルの出どころ |
作成者 | ファイルを作成した人は誰? 通常はcreator (P170)という記述を使って記述。 | データのモデル化のガイドライン:ファイルの作成者 |
著作権の状況と使用許諾ライセンス | そのファイルは今も著作権が有効ですか、それとも公共財(パブリックドメイン)になりましたか? もし著作権がまだ有効なら、該当するライセンス(複数可)が適用されますか? copyright status (P6216)とcopyright license (P275)を採用。 | データのモデル化ガイドライン:著作権とライセンス類 |
上に述べた構造化データをファイルに追加すると、ウィキ文で記したファイルの解説文は以下のように簡略化される場合があります。
ファイル(クリックしてどう記述してあるかチェック) | ウィキ文 | 主な構造化データ |
---|---|---|
|
== {{int:filedesc}} == {{Information}} == {{int:license-header}} == {{self|cc-by-sa-4.0}} [[Category:Energica Ego]] |
|
しばしば使われているその他の構造化データの属性の記述は、こちらにまとめてあります:Commons:Structured data/Properties table
詳細情報:コモンズ・ファイルの良くある例
自身の作品を直接、コモンズにアップロードする方法
簡単な{{Own}}作品であり、著作権者自身もしくはアップロード者が{{Self}}のライセンスの下に直接、アップロードする場合:
- ファイルのキャプション:そのファイルの短い説明を1、2文 + 言語
- 日付:inception (P571)、詳細はCommons:Structured data/Modeling/Dateを参照
- ファイルの出どころ:source of file (P7482) → original creation by uploader (Q66458942)
- ファイルの作成者: creator (P170) → "some value"はその作成者にウィキデータ項目がない場合。次の条件を満たしていること:
- object of statement has role (P3831) → photographer (Q33231)は、静止画であり動画や音声ファイルではない場合、主題が撮影者だと示す
- author name string (P2093) → 表示する名称を示すには、"<some name>"。通常は利用者名もしくは実名
- Wikimedia username (P4174) → 投稿した利用者名を示すには、"<some username>"
- URL (P2699) → そのページが存在する場合は、"https://commons.wikimedia.org/wiki/User:<some username>"を使って、投稿した利用者の利用者ページにリンクする
- 著作権とライセンス類:copyright license (P275) および copyright status (P6216)、詳細はCommons:Structured data/Modeling/Copyrightを参照
アップロード元のプラットフォームが Panoramio、Geograph、Flickr などの場合
特定のプラットフォームから直接、アップロードしたものの記述法:(質を揃えるため、できるだけ単一のツールかボットを使って全てのアップロードを処理すること)
- ファイルのキャプション:ファイル + 言語の説明文を最低1つ、記入
- 日付:inception (P571)、詳細はCommons:Structured data/Modeling/Dateを参照
- ファイルの出どころ:出どころ(ソース)を示すのはsource of file (P7482) → file available on the internet (Q74228490)
- operator (P137) → 例えばプラットフォームを示すには Panoramio (Q239516)
- described at URL (P973) → 場所を示すには "<some url>"
- ファイルの作成者: creator (P170) → "some value"はその作成者にウィキデータ項目がない場合。次の条件を満たしていること:
- object of statement has role (P3831) → photographer (Q33231)は、対象が静止画像であり動画もしくは音声ファイルではない場合、その場所では撮影者が主題と示す
- Flickr user ID (P3267) → 該当する場合は、"<flickr/... user number>" を使って Flickr の利用者識別子(数値)を示します。
- author name string (P2093) → "<ほにゃらら>" を使って、表示する名称を指定。通常はプラットフォームに表示された個別の利用者名もしくは実名
- URL (P2699) → そのファイルが所在するページのURLは、"<some url>" を使って表示
- 著作権とライセンス類:copyright license (P275) および copyright status (P6216)、詳細はCommons:Structured data/Modeling/Copyrightを参照
Flickr 由来のアップロードは Commons:Flickypedia/Data Modeling も参照
発音(読み方)
- 著作権とライセンス: copyright license (P275) と copyright status (P6216)を使用、詳細はCommons:Structured data/Modeling/Copyrightを参照
- タイプ:instance of (P31) → pronunciation file (Q108167708)
- 言語: language of work or name (P407) → 例えばFrench (Q150)
- 文字に転写: audio transcription (P9533) → 発音の対象を表すには"<verbatim>"
- 録音の日付:recording date (P10135)
- 録音した人:recordist (P10893)
- 発音した人:spoken by (P10894)
- ID: 例えば Lingua Libre ID (P10369) → 適応する場合は "<id>" で情報源の識別子を記述
より特殊なタイプのファイルをモデル化する方法
- 視覚芸術作品(Visual artworks)- ウィキデータ項目
Workingがある作品
- ウィキデータ項目のない作品
Working
- 地図
Working
- イラスト
Working
- カンフェレンスの対話
Working
特殊なメタデータをモデル化する方法
ここでは特定のファイルにある、特殊なメタデータを見ていきます。
- 描写とデジタル表現、主題
Working
- 日付
Working
- 著作者や作成者
Working
- 情報源
Working
- 著作権とライセンス
Working
- メタデータ
Working
- 場所
Working
- 主催者と参加者
Working
- 品質と管理
Working
- 特筆するべきイベント
Working
- 画像をキャプチャもしくは作成した機材
Working
美術館、図書館、公文書館、博物館(GLAM)
場合によっては、美術館や図書館、公文書館(アーカイブ)や博物館(略称:GLAM)から主に提供を受けた大規模なコンテンツ投稿など、より具体的なデータ・モデルを採用しています。
すべてのファイルのメタデータは、上記の一般的な基本データのモデル化における推奨事項にも準拠させるよう、強く推奨されます。これにより、ウィキメディア・コモンズにあるデータはすべて、プラットフォーム全域で均一に検索およびクエリができるようになります。
コンテンツに特有の属性を追加することも以下のように可能:
- メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art):The Met object ID (P3634) → "<description>"
- iNaturalist(アイナチュラリスト):iNaturalist observation ID (P5683) → "<id>"
- アメリカ・デジタル公共図書館(Digital Public Library of America)→ 詳細はこちら:Commons:Digital Public Library of America/Modeling
- 生物多様性遺産ライブラリー(Biodiversity Heritage Library) → 詳細はこちら:Commons:Biodiversity Heritage Library/Modeling
ボット
コンピュータのボットによっては、コモンズのテンプレート経由で取得したメタデータに基づき SDC データを自動的に埋め込みます。
- BotMultichillは、さまざまな ID(識別子)を付けます。
- BotMultichillTは、日付、位置座標、カメラ、情報源、著作権、著作者を記入。
- SchlurcherBotは、ここで説明するモデル化に従い、種類の異なる SDC をファイル類に付けます。
- JarektBotは、Wikimedia VRTS ticket number (P6305)とdigital representation of (P6243)の追加にQuickStatements(クイックステートメント)を使います。
- AliciaFagervingWMSE-botは、スウェーデン、イスラエル、ポーランドからcreator (P170)、inception (P571)、coordinates of the point of view (P1259)、depicts (P180)、participant in (P1344)を「ウィキ・ラブズ記念物」にアップロードするため使用。
- METbotは、メトロポリタン美術館のファイルにThe Met object ID (P3634)とcollection (P195)を付けます。
- GeographBotは、Geograph Britain and Ireland 由来のファイルにさまざまな SDC 情報をアップロード。
- DPLA botを使い、DPLA 項目に構造化データをつけました。
- XRayBotは、coordinates of depicted place (P9149)(とその他)を追加もしくは更新 - ただし対象は XRay(エクスレイ)由来の写真のみ。
- NikkiBotは、リングァリブレ(Lingua Libre)経由のアップロードに構造化データを付けます。
- FlickypediaBackfillrBotは、Flickr 由来のファイルに構造化データを付けます。
- Emijrpbot は、 Exif データが含むカメラのさまざまな属性ごとに構造化データを足して、ウィキデータもしくはウィキペディアのページから記述を抽出。
- CuratorBotは、Flickr 由来のファイルに構造化データを付けます。
一般的な所見
- 構造化データの声明タブ内で一般的にはどの順で記述しますか? コミュニティはこの順序をMediaWiki:Wikibase-SortedPropertiesで示したり変更ができます。(ウィキデータの該当するページをさh称してください)